• I Shalt Become – Poison

アメリカ産鬱系ブラックメタル、2010年作。
アメリカのMoribund Cultよりリリースされた。


重く、儚げに鳴らされるトレモロ・リフ、
スロー・ミドル主体で進むドラム、
耽美な雰囲気等を持つキーボード(ヴァイオリン・ピアノ等)、
中音域でガナリ呻くVo等が絡む。


以前はBurzum、Xasthur等の流れを持つ
鬱系ブラックメタルをやっていたと記憶しているが、
本作では路線を変更し、映画音楽のようなクラシック調のキーボードと、
重苦しいリフ、スロー・ミドル展開主体の、ゴシック、FuneralDoom色の
強い路線となっている。
今までの鬱路線を期待するとこの変化に非常に驚くだろうが、
耽美でドラマチック且つどこか不穏な空気を持つキーボードと、
それに合わせてドンドコ進むドラムが不思議な陶酔感を与える。
(特に「No Quarter at the Somme」は美しく、格好良し)


そんなわけで、Pensees Nocturnes、Fear Of Eternity、
Dekadent辺りが好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。