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- Svarti Loghin - Drifting Through the Void
スウェーデン産ブラックメタル、2010年作。
イタリアのATMFよりリリースされた。
柔らかく優しげ、儚げ、悲しげなトレモロ・リフ、アルペジオ、アコギ、
ミドル主体でパシャパシャ叩かれるドラム、
泣き喚くVo、クリーンVo、薄らかぶさるキーボード等等が絡む。
本作では、前作のシューゲイザー路線をより推し進めたと言える、
ミドル主体に柔らかいシューゲイザー風味漂うリフ、
鬱系Vo等を絡ませた、ブラックメタルとなっている。
路線としては、同じくスウェーデンのLifelover、Sorgeldom、
ドイツのLantlos、フランスのAlcest辺りに近いだろうか。
柔らかなリフが自分の琴線触れまくり、悶絶。
音質も、前作より向上している。
そんなわけで、上記のようなシューゲイザー系/鬱系ブラックメタルが
好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。
- Teitanfyre/Pseudogod/Gehangter Jude/Ill Omened - Four Wings of Blasphemy and Abomination
ロシア産デス/ブラックメタルバンドのSplit、2010年作。
ロシアのSekt ov Gnosisよりリリースされた。
- Teitanfyre
ジャカジャカザクザク掻き鳴らされるトレモロ・リフ、
ベチベチ緩急つけて進むドラム、
ウギャウギャガナルVo等が絡む。
ズルズルドロドロした展開と、シャンシャンジャラジャラ進む
疾走展開が絡むブラックメタル。
東南アジアや南米系の音にも近いだろうか。
- Pseudogod
ズルズルドロドロリフ、勢いよく掻き鳴らされるトレモロ、
緩急付け勢いよく叩かれるドラム、
ドスの利いた低音デスVo等が絡む。
他作品同様、勢いよく、そしてドロドロリフを混ぜ込みながら
進む、汚らしいWarスタイル。
路線としてはスウェーデンのArchgoat、
スペインのProclamation等に通じるか。
- Gehangter Jude
緩急つけてズンズン刻まれるリフ、
同じく緩急つけてシャンシャンバシバシ進むドラム、
低音デスVo等が絡む。
こちらもPseudogodの路線同様、
荒々しく突き進む汚い系ブラックメタルで格好良し。
こちらの方が、若干オールドデス色が強いだろうか。
- Ill Omened
ドロドロ、荒々しく掻き鳴らされるトレモロ・リフ、
薄ら寒々しいトレモロ、
緩急付けバタバタ勢いよくぶっ叩かれるドラム、
低めのドス利いたVo等が絡む。
Pseudogodのメンバーが絡んでいるということで、
デスな雰囲気漂うが、こちらの方が寒々しいトレモロが
多めに挿入されている。Goatpenis辺りに近いだろうか。
演奏・音質等は上記バンドと同様、荒々しく格好良し。
そんなわけで、過去作が好みであればもちろん、
上記に挙げたようなデス・War路線ブラックメタルが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。