• Furia – Halny

ポーランドブラックメタル、2010年EP。
ポーランドのPagan Recordsよりリリースされた。
Massemord等のメンバーが絡んでいる。


プログレな雰囲気も漂う儚げで哀愁漂うリフ、
シューゲイザー的リフ、ミドル主体で進むドラム、
ドスの利かせた中音域でガナルVo、
気だるげに歌い上げるVo等が絡む。


今までの作品と比べ、疾走展開がなくなり、曲が大作化している。
前作からプログレ/ポストロック/シューゲイザーな雰囲気を漂わせていたが、
本作ではそれをさらに推し進めた形になったといえよう。
Massemordが、しばき倒すポーランド産ブルータルブラック路線なのに対し、
こちらはより知的路線へと差別化を図ったということだろうか。
段々と曲を練って大作化していったバンドで言うと、
ドイツのFuneralProcessionに通じる雰囲気も若干ある。
また、寒々しくメロウ、神秘的なトレモロは、
Wolves In The Throne Room辺りをも彷彿と。


そんなわけで、前作やWolves In The Throne Room、
FuneralProcession辺りが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。


  • Graveland - Cold Winter Blades

新曲、過去作録り直し・リミックス音源等を詰め込んだ、2010作5曲入りEP。
ドイツのNo Coloursよりリリースされた。
作風・音質はここ最近の路線と特に大きな変化はなし。
いつもどおり騎士になりたいウヨおっさんが頑張る、ペイガンブラック。
決して上手くはないのだが、スタコラスタコラ進む個性的なドラムも良い味出している。
そんなわけで、前作が好みなら楽しめるだろう作品。