• Dopamine – Dopamine

中国産シューゲイザー/鬱系ブラックメタル、2010年2曲入りEP。
VinylはニュージーランドのTaphephobiaより、
TapeはイギリスのUnder the Dark Soilよりリリースされた。


優しげで儚げに掻き鳴らされるトレモロ・リフ、アルペジオ
時折疾走もするが、基本ミドルでベチベチ進む打込みドラム、
薄ら被さるキーボード等が絡む。


『The World comes to an end in the end of a journey』収録の
「Melting」では、悲痛泣きガナリVoが入っていたが、
本作ではそれは無く、全編儚げに鳴らされるシューゲイザー要素満載、
涙腺直撃のインスト音源となっている。
路線としては、Alcestの1stやLes Discretsに通じるだろうか。


早くも解散してしまったようで非常に残念だが(1stは出すようだ)、
上記のようなシューゲイザーブラックメタルバンド、
『The World comes to an end in the end of a journey』収録曲、
シューゲイザー等が好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。

  • Vetala - Satanic Morbid Metal

ポルトガル産プリミティブブラックメタル、2010年作。
Discipline Productionsよりリリースされた。


ジャリジャリズンズン掻きならされるトレモロ・リフ、薄ら陰鬱リフ、
イカれソロ、ズンシャカドカドカRawにぶっ叩かれるドラム、
ウギャウギャヒャーヒャーガナリ叫ぶVo等が絡む。


フランスのBlack Legions辺りから強く影響を受けたであろう、
地下臭プンプンRawブラックメタルをやっている。
演奏もRawでイカれ気味だが、テンション高くウギャウギャ
キャーキャー叫びまくるVoがさらにイカれていて素敵。
Black Legionsのバンドと比べるとスラッシュ要素は少なく、
若干陰鬱要素もあるが、演奏の荒さ、Voのイカれっぷりは同等ぐらい。


そんなわけで、以前の作品が好みであればもちろん、
Black Legions関連が好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。