• Drowning the Light - Rise of the Black Serpent

オーストラリア産プリミティブブラックメタル、2010年Demo。
Adverse Order Musicより200本リリースされた。


ザラついた音質で奏でられる寒々しく悲しげなトレモロ・リフ、
篭った音質で緩急つけて叩かれるRawドラム、
呪詛のようにゆっくり呻く・ガナルVo、暗いキーボードインスト等が絡む。


適度な陰鬱さとフィンランド産的メロウで寒々しいトレモロ
取り入れた、ブラックメタルをやっている。
音質はいつもどおり生々しく、地下臭プンプン。
SatanicWarmaster+陰鬱リフと言った感じと言え、素敵。


そんなわけで、『The Fading Rays of the Sun』やWinterreich関連、
SatanicWarmasterやSargeist等のフィンランドブラックメタルが好みであれば、
本作も問題なく楽しめるのではなかろうか。

  • 1349 - Demonoir

ノルウェーブラックメタル、2010年作。
SatyriconのFrostやPantheon Iのメンバー等が絡んでいる。


寒々しく、勢いよく掻き鳴らされるトレモロ・リフ、攻撃的刻みリフ、
オドロオドロシクドゥーミィーなリフ、
緩急つけてぶっ飛ばすFrost印ドラム、
中音域でテンション高くガナル、邪悪に低めにガナルVo、
不気味なダークアンビエントインスト等が絡む。


前作は全体的にドンヨリ不穏な空気が漂う
スロー・ミドル中心の楽曲だったが、
本作ではその反動か、ぶっ飛ばす展開の多い
ファストブラックメタルとなっている。
ただ、奇数曲は前作のようなダークアンビエントなどんより不穏曲が入る。
また、低く呪詛のような声を出したり、中音域でガナッタリと、
Voの表現力豊かさ・邪悪さも前作の流れと言える。


前作のダークアンビエント/Doomな雰囲気漂う楽曲も
個人的にはありだったが、Frost印の勢いあるドラムでぶっ飛ばす展開は
いつもどおり格好良し。


そんなわけで、前作で疾走パートが無くて期待外れだった方等でも、
本作は疾走曲の方(収録時間として)が多いため、楽しめるのではなかろうか。
Doom/ダークアンビエントな雰囲気を持つ前作と、
疾走感ある今作とで2枚組としてリリースすれば良かったのではないか、
と個人的には思った。