• Benighted in Sodom - Plateau Σ: The Harrowing

アメリカ産鬱系ブラックメタル、2010年作。
ドイツのObscure Abhorrence Productionsよりリリースされた。


ゆったりと暗く陰鬱に鳴らされるトレモロ・リフ、
同じくゆっくりベチベチと叩かれるドラム、
薄ら被さるキーボード、中音域でガナルVo等が絡む。


アトモスフェリックにゆっくりと進むブラックメタルをやっている。
過去作の鬱々とした楽曲の流れを汲むが、
今までの作品よりも音質がクリアになった事により、
陰鬱な雰囲気がより強くなったと言えるだろうか。
似た路線を探すとすれば、同じくアメリカ産のXasthur(後期除く)、
フランスのReverence、ドイツのImpavida辺りに近い。


そんなわけで、上記したような鬱系ブラックメタルが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。


  • Panopticon – Collapse

アメリカ産ブラックメタル
LP盤はAMEBIX(!!)からの「Beginning of the End」
1曲をボーナスで追加してアメリカのFlenser Recordsより
2010年に500枚リリースされた。


寒々しく儚く、神秘的に掻き鳴らされるトレモロ・リフ、アコギ、
緩急つけて叩かれるドラム、低音・中音域でガナルVo、
笛、雷鳴、風、語りSE等が絡む。


メロウなトレモロはもちろんの事、Folk/カントリー調アコギや
呪術的打楽器等も顔を出しながら進んでいき、
同じくアメリカのWolves In The Throne Room辺りと似た雰囲気を漂わせた、
自然崇拝型のメロウなブラックメタルをやっている。
また、Myspaceに影響を受けた音楽としていくつかバンドが書かれているが、
書かれているバンド同様、部分部分でShoegazer的雰囲気もある。


物悲しげに鳴らされるShoegazerトレモロが印象的な
「Aptrgangr」は特に気に入っている。
ノリノリ・寒々しさが感じられる「Beginning of the End」ももちろん格好良し。


そんなわけで、Wolves In The Throne Room、Skagos、
Altar Of Plagues辺りの自然崇拝、Shoegazerブラックメタルが好みであれば、
本作も間違いなく楽しめるだろう作品。