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- Woods of Infinity - Hopplos Vantan
スウェーデン産ヘンテコブラックメタル。
2008年イギリスのSupernal MusicよりCD化、
その後2010年にドイツのObscure AbhorrenceよりLP化。
CD盤は以前書いている。
CD盤との違いは、2曲のボーナスが入っている事、
曲順が変更となっている事だろうか。
- Saturnalia Temple/Nightbringer/Nihil Nocturne/Aluk Todolo - On the Powers of the Sphinx
スウェーデン産スラッジ/Doom、アメリカ産ブラックメタル、
ドイツ産ブラックメタル、フランス産サイケロックによるSplit、2010年作。
アメリカのThe Ajna OffensiveよりまずはLP化。
- Saturnalia Temple
ズウォォォーン・グニョグニョと響くリフ、お経のようなVoと、
気分が重くなる、重苦しいDoom音源。
若干DOMやAM辺りに通じるものがあるか。
- Nightbringer
寒々しく神秘的なトレモロ・リフ、
緩急つけて進むドラム、中音域でガナルVo、
薄ら被さる靄がかったキーボード等が絡む。
前アルバムを踏襲した、冷たく神秘的、そして邪悪な雰囲気漂う
ブラックメタルをやっている。
ドイツ産やスウェーデンのGrifteskymfning辺りが
好みならば楽しめるだろう音源。
- Nihil Nocturne
寒々しい・邪悪なトレモロ・リフ、神秘的リフ、
ミドル主体で進むバチバチドラム、
中音域でガナルVo、神秘的キーボード等が絡む。
今までの作品よりも若干儚げなリフが増えただろうか。
後半の儚げリフは特に気に入っている。
- Aluk Todolo
ミニマルなフレーズを奏でるBass、
ノイジーで不穏なリフ、
Bassと同じくミニマルに叩かれるドラム等が絡む。
いつもどおり、中毒性の高い独特な雰囲気を持つ、
暗くミニマルノイジーサイケデリックロック。
不穏・呪術的ミニマルに進んでいき、最後の30秒辺りで
ブラスト暴走する展開は格好良し。
どのバンドも特徴があって楽しめるSplitとなっている、
Ajna産らしい邪悪で神秘的音源。
特にNightbringerは新譜が近々発売されるので、
より期待が持てる形となった。
そんなわけで、どのバンドも過去音源が好みであったり、
Ajna、NED、NCU辺りからの音源が好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。