• Lönndom - Viddernas tolv kapitel

スウェーデン産Folk/ロック/ブラックメタル、2010年作。
Nordvis ProduktionやArmagedda、LIK等のメンバーが絡んでいる。
ドイツのEisenwaldよりリリースされた。


物悲しく湿り気を帯びた、そして呪術的なアコギ、
呪文を唱えるかのように歌い上げるスウェーデン語クリーンVo、
鳥の鳴き声、風の音等が絡む。


前作は適度にブラックメタル的なアプローチ(疾走ドラムやリフ)が聴かれたが、
本作では全曲アコギとクリーンVoのみで進んでいくFolkアルバムとなっている。
とはいえ、前アルバムやLIK、Armagedda(Ond Spiritism: Djaefvulens Skalder)のような、
怪しく呪術的な雰囲気は適度に感じさせる。
(「Valkommen ut」「Skaldekonst om ljusets aterkomst」等)
森の奥深くで村人たちが怪しげな儀式を行っている風景的な感じか。
一方、「Vindaflykt」「Det vita ljuset i morkret」のような物悲しく、
儚げに進む展開は、EmpyriumやUlver(2nd)的でもあり、こちらも素敵。


そんなわけで、ブラックメタル音源を期待して聴くと肩透かしかもしれないが、
Empyrium、October Falls(Folk音源)、Ulver(2nd)、Lik、Sixx等が好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。