• Rotting Christ – Aealo

ギリシアブラックメタル、2010年作。
フランスのSeason Of Mistよりリリースされた。
元Varathron等のメンバーが絡んでいる。
ゲストでNecromantiaのVo、PrimordialのVo、
Diamanda Galas等が参加している。


メタリックでメロウなトレモロ・リフ、ソロ、
緩急つけてボコボコ叩かれるドラム、
低め・中音域ガナリVo、語り、
バグパイプ(?)調笛、呪術的な女性Vo、キーボード等が絡む。


音の雰囲気は前作『Theogonia』の流れを持っているが、
本作ではそこへ呪術的女性Voや笛等を絡め、
独特の荘厳な世界を醸し出している。
疾走曲も格好いいが、「Pir Threontai」や「Thou Art Lord」のような、
勇ましい刻みリフとメロウなリフで進むミドル曲も格好良し。
また「Thou Art Lord」ではPrimordialのVoが参加しており、
漢らしい歌声を披露している。


そんなわけで、『Khronos』以降、特に前作『Theogonia』が
好みであれば、本作も安心して楽しめるのではなかろうか。


ちなみに、Digipack盤はDVDがボーナスで付いており、
アルバムメイキング映像(16分)、フォトセッション、ライブ映像(43分)等が
収録されている。