• Chur – Lykho

ウクライナ産ペイガンメタル、2009年作。
ロシアのCASUS BELLI MUSICAより1000枚リリースされた。
Myspaceを見るとKrodaのメンバーもいるようだが、
中ジャケは全てキリル文字で書かれており、
どの曲に誰が参加しているのか、メンバー、パート等含め、さっぱり。


ペイガン・哀愁漂うトレモロ・リフ、アコギ、
緩急つけてベチベチ進むドラム、
ウクライナ語かロシア語で朗々と歌い上げる
男性クリーンVo・女性クリーンVo、
笛、キーボード、馬の嘶き、鳥の囀りSE等が絡む。


どの曲も牧歌的風景を彷彿とさせるペイガンメタルで臭さ満点、
一聴してウクライナまたはロシアのバンドだとわかる雰囲気を
醸し出している(ウクライナ語・ロシア語の語感ももちろんだが)。
他バンドで似たバンドを挙げるとすれば、
ロシアのButterfly Temple、Arkona、Temnozor辺りだろうか。


しかし、プレスミスか何か知らないが、12曲目は
牧歌的雰囲気とはかけ離れた、極悪ノイズインストが入っており、
不可解なアルバムの締め方となっている。


そんなわけで、12曲目はまったくバンドの音とかけ離れているが、
それ以外は臭いペイガンメタルなので、上記のようなバンドが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。