• Benighted in Sodom - Dismal Ethereality: Stellar Celestial Void

アメリカ産アンビエント・鬱系ブラックメタル、2010年作。
アメリカのSingularity PublishingよりCD(1-5)+Tape(6)としてリリース。


ザリザリした音質でゆったりと、陰鬱に掻き鳴らされていくトレモロ
ゆったりとボコボコ進むドラム、
中音域でゆったり吐き出されるガナリVo、
靄がかったキーボード(アンビエントインスト含む)等が絡む。


今までの作品とほぼ同路線と言える、
基本スローテンポに進むブラックメタルをやっている。
疾走展開が入るのは、「Paradigm Inumbrate/Sanguine Stars」のみ。
ゆったり陰鬱リフ、苦悶するかのようなVoが
こちらの精神をジワジワと痛めつけてくる。
また、「The Algophile」「Sanguine Stars」では、
アンビエントインストを聴く事が出来る。
こちらも冷たく、寂しげにゆっくりと漂う展開で、気分を滅入らせる。
似たバンドを探すとすれば、陰鬱+アンビエントということでImpavida、
Velvet Cacoon『Atropine』辺りに近い。


そんなわけで、上記のようなバンドや、
今までの作品の中で聴かれたスローパートが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。