• Savnock – Theophany

アメリカ産ブラックメタル、2009年作。
フランスのCold Void Emanationsよりリリースされた。


不気味な間を取りながら、暗く寒々しく鳴らされるトレモロ・リフ、
アルペジオ、緩急つけてズボボボッと進むドラム、
低音呪詛Vo、不気味なダークアンビエント・ノイズ等が絡む。


前作のような陰鬱に、そしてプログレッシヴに進むブラックメタルでは無く、
Deathspell Omega的瘴気を纏わせ、
暗く、プログレッシヴに進むブラックメタルへと変化した。
しかし、最近のDeathspell Omegaよりも疾走パートは抑えられており、
Deathspell Omegaの暗い部分をより強くした感じとも言える。
(これは合間合間に入る、ダークアンビエントな音がDeathspell Omegaよりも
多いため、そう感じるのかもしれないが。)
Voに関しても前作の中音域ガナリから暗い低音呪詛Voへと変化しており、より邪悪に。
ただ、Hate Forestのようなデス声と化しているので、低音デス声が嫌いな方は注意が必要。


似ているバンドを挙げるとすれば、すでに上で書いた
Deathspell Omega(最近の)やKathaaria、Drastus辺りだろうか。
収録時間も24分、18分と大作。
音質はDeathspellOmega程の迫力は無いものの、良好。


そんなわけで、Deathspell OmegaやNorma Evangelium Diaboli系等が
好みであれば、本作も間違いなく楽しめるだろう作品。