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- Self Inflicted Violence - A Perception Of Matter And Energy
イギリス産鬱ブラックメタル、2009年作。
イタリアのEerie Art Recordsよりリリースされた。
神秘的・儚く寂しげなトレモロ・リフ、
ミドル主体でバコバコ進むドラム、
歌い上げるかのようにガナル・泣きVo等が絡む。
神秘性と湿り気を持ったブラックメタルをやっている。
鬱ブラックに該当する音なのだろうが、
鬱々とした中に神秘性や一抹の希望的リフ等が聴かれる。
鬱ブラックメタルによくある傾向だが、本バンドもVoの出番は少ない。
路線としては、Lantlos辺りに近いだろうか。
Demo音源ではもう少しストレートな鬱ブラックメタルであったが、
展開がDemoよりも練られている印象(さらに、Shoegazerブラックに近づいた)。
音質ももちろん良くなっている。
そんなわけで、LantlosやLiAM、Lyrinx、Skagos辺りが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。