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• Nachtvorst – Stills

オランダ産鬱系ブラックメタル、2009年作。
ドイツのBlack Devastation Recordsよりリリースされた。
Eindigのメンバー等が絡んでいる。

寒々しく、寂しく悲しげに掻き鳴らされるトレモロ・リフ、アルペジオ、
若干ネオクラ風に聴こえるメロウリフ、
ミドル主体でベチベチ進むドラム（ブラストもある）、
中音域で嘆くようにガナル・ギャアギャアVo等が絡む。

ドイツ的な湿り気を持って、寒々しい・胸を締め付けるトレモロや
クラシカルでメロウなトレモロ等を絡めて
進む鬱系ブラックメタルをやっている。
路線としては前Demoの流れを汲んでいるが、音質が良くなっている。

「Dawn of End」で聴けるトレモロは寂しげで非常にツボ、
さらに「Stills」「Wandering」では、上に書いたような、
クラシカルなリフも薄ら顔を出し、これまた悶絶。

近い音を探すとすれば、スウェーデンのAnhedoniaや、
同じレーベルからリリースもあるApocalyptic Fire辺りか。

そんなわけで、上記のような鬱系ブラックメタルが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。