• Allmacht - In namenlosen Tiefen

ドイツ産ブラックメタル、2009年自主リリースDemoCDR。
Isolation等のメンバーが絡んでいる。


メロウに掻き鳴らされるトレモロ、アコギ、
シャンシャンボコボコミドル中心で進むドラム、
中音域でガナルドイツ語Vo、稀に被さるクリーンVo等が絡む。


同じくドイツのOdal、デンマークのAngantyr、フィンランドWyrd辺りの
ミドル部分を彷彿とさせるメロウなトレモロ、アコギ、
ミドル展開で進むブラックメタルをやっている。
Isolationは展開多めで発狂Vo等が絡むブラックだが、
こちらは割とミニマル、メロウなブラックメタル
適度に混ぜ込むアコギが良い味を出している。


そんなわけで、OdalやAngantyr、Wyrd、Apocalyptic Fire、
Anhedonia辺りが好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。

  • Drastus - Serpent's Chalice - Materia Prima

フランス産ブラックメタル、2009年EP。
自身のレーベルでなく(サイトが死んでいる)
フランスのEnd All Lifeよりリリースされた。


不気味・不穏なノイジートレモロ、寒々しいトレモロ
ウニョウニョ動き回るBass、
バタバタ緩急つけて進む生っぽい(以前のように打込みか?)ドラム、
中音域でガナルVo等が絡む。


以前の作品でもどことなくDeathspell Omega臭のする
ブラックメタルだったが、本作はそのDeathspell Omega関連レーベルから
ということもあり、以前よりもDeathspell Omegaな雰囲気が強くなっている。
ドラムがサイバーな打込み高速ドラムと言うよりも、
(打込み?にしても)人間味のある音質に変わったからという事もある。


似ているバンドを探すとすれば、関連バンドのC.Y.T、
上で挙げたDeathspell Omega(『Kenose』以降)辺りだろうか。


5曲収録され、1、2、5は不気味なリフのインスト曲となっており、
ブラックメタルVo入りは3、4の計2曲と言う事で、
若干物足りなさはあるものの、今までよりも音質楽曲共にレベルアップした印象。


そんなわけで、Deathspell OmegaやCYT等のフランス産ブラックが
好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。