• Oaks Of Bethel - To Those Who Have Fallen

アメリカ産ブラックメタル、2009年作。
アメリカのEEErecよりリリースされた。
Njiqahddaのメンバーが絡んでいる。


神秘的・寒々しげなトレモロ・リフ、
スロー・2ビート疾走等を混ぜ込む打込みドラム、
遠くから響くお経のようなクリーン気味Vo、ガナリVo、
(恐らく)フィールドレコーディングし加工された風や海のような音等が絡む。


他の作品同様、寒々しく、儚げ、そして神秘的な雰囲気の
強いブラックメタルをやっている。
全体的に靄がかった、篭った音がより神秘的な空気を醸しだす。
ただ、今までの作品は鳥の鳴き声等が入っていたが、
本作ではひたすら嵐のような風とも荒れた海の音とも言えるような
ザーザーしたSEが被せられ、聴き手に不安感を起こさせる。


同じくアメリカのWolves in the Throne Roomに
Velvet Cacoonのような暗さを注入した感じとでも言えばよかろうか。
他にドイツのKermaniaにも若干近いか。
25分という長い収録時間だが、その中で疾走有り、スロー展開有り、
Drone・ノイズのような展開有りで、様々な姿を見せる。


そんなわけで、今までの作品や関連バンドのNjiqahddaが好みであればもちろん、
上で挙げたようなバンドが好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。