• Adversus Semita - The Ecstasy of Sin

ノルウェー産プリミティブブラックメタル、2009年作。
TapeはオランダのWolfsvuurより、
CDはメキシコのSelf Mutilation Servicesよりリリースされた。


寒々しく、そして薄ら儚げに掻き鳴らされるトレモロ・リフ、
ドコドコRawな音質で緩急つけて叩かれるドラム、
ギャアギャアガナルVo等が絡む。


寒々しいトレモロは同じノルウェーのDarkthroneからの
影響(特に4th)が非常に強く伺える。
さらに、ミドルで進むトレモロやドラム、音質等はNargaroth辺りをも彷彿と。
Darkthrone(疾走・寒々しいトレモロ)+(音質・儚げトレモロ)と言ったところだろうか。
一応歌詞は自殺を扱っているらしいが、Voは泣いているわけでもなく、
スロー・ミドルな陰鬱リフ主体というわけでもなく、
Self Mutilation Servicesらしからぬプリブラスタイル。
とは言え、Darkthrone4th+Nargarothな音と来れば
自分のツボに嵌らないわけがなく、気に入った。


そんなわけで、Darkthrone4thやNargaroth等が好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。