• The Ruins of Beverast - Foulest Semen of a Sheltered Elite

ドイツ産ブラックメタル、2009年作。
写真は豪華パッケージ、LPx2、CD、パッチ、ポスター等が入ったバージョン。
ドイツのVanよりリリースされた。
残念ながら解散してしまったNagelfarのドラマーが絡んでいる。


幽玄・神秘的なトレモロ・リフ、寒々しいトレモロ
ドゥーミィーなリフ、
ポコポコ良い音鳴らし時折2ビート・ブラスとを交えミドル中心で進むドラム、
低め〜中音域でギャアギャアガナルVo、クリーンVo、
神秘的なキーボード等が絡む。


途中ダークアンビエントな曲を挟みながら、無音なしで
アルバム一枚を聴かせる大作路線。
Nagelfarが思い出されるトレモロ・疾走有り、
このバンドの個性と言える神秘的・暗く湿った展開有りと、
『Rain upon the Impure』『Unlock The Shrine』の良い部分を
合わせたかのような音を出している。
クリーンVoの入れ方がより巧くなった印象も。


前作で不満だった音量の小ささ等も本作では改善されており、これもうれしい。


ちなみにレーベルの方ではまったく言及されていないものの、
(The Ruins of Beverast以外は知らないが)『Rain upon the Impure』、
『Unlock The Shrine』と言った、
CDとLPがリリースされている物に関しては、LPの方が収録時間が多くなっているが、
本作も例に漏れず、LP盤の方には11曲目(約9分)が収録されている。


そんなわけで、今までの路線からは大きく離れた音は出していないため、
今までの作品どれかが好みであれば、本作も間違いなく楽しめるだろう作品。