• Hromovlad/Slavigrom - Perperuna

スロヴァキア産ブラックメタルSplit、2009年作。
前者はAlgor等のメンバーが、後者はWarmarchやEvil、
Suicide Taste Productionsの中の人等が絡んでいる。
ドイツのKetzer Recordsより1000枚。

  • Hromovlad(1-4)

寒々しく、哀愁漂うメロウなトレモロ・リフ、アコギ、
ドコドコ緩急つけて進むドラム、
ギャアギャアガナルVo、男らしい詠唱クリーンVo、
笛の音等が絡む。


2ndと同路線と言える、ピーヒョロロー笛と、
寒々しくメロウなトレモロが絡む、
ペイガンなブラックメタルをやっている。
「Dotyk ohna」の笛の入れ方はもろNokturnal Mortum(3rd)。
Nokturnal Mortum(笛)+ Windir(哀愁漂うメロウリフ)と言った感じだろうか。
チェコのZrec辺りにも通じるか。

  • Slavigrom(5-8)

寒々しく掻き鳴らされるトレモロ
バコバコ緩急つけて進むドラム、
ギャアギャアガナルVo等が絡む。


こちらはペイガン要素はあまり無く、
ノルウェイジャンな雰囲気で進んでいく力強いブラックメタルをやっている。
今までの作品を踏襲した形だが、音質が向上し、迫力がある。
似た路線のバンドを探すとチェコのMoravska Zima、Inferno、Kult Ofenzivy辺りか。
2ビート疾走・トレモロに被さる聴きなれないスロヴァキア語の語感が、
曲に怪しさを加えており、良い感じ。


そんなわけで、Hromovladは前作が好みであったり、
Nokturnal Mortum、Zrec、Slavland、Temnozor等の
メロウでピーヒョロローなブラックメタルが好みであれば、
SlavigromはMoravska Zima、Inferno、Kult Ofenzivy、
Sekhmet、Silva Nigra等の適度に疾走するブラックメタルが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。