• 1349 - Revelations of the Black Flame/ Works Of Fire, Forces Of Hell

ノルウェーブラックメタル、2009年作。
Pantheon IのメンバーやSatyriconのFrost等が絡んでいる。
イギリスのCandlelight Recordsより。


不気味・荘厳で寒々しいトレモロ・リフ、アルペジオ、ソロ、
まれに疾走を混ぜ込むミドル中心で叩かれるドラム、
中音域でガナル・呪詛Vo、
不気味なダークアンビエントインスト等が絡む。


今までの作品と明らかに異なる点は、アルバムの8割程度が
ミドル展開となり、疾走感が無くなった事だろう。
(ブラストしているものは「Serpentine Sibilance」後半と
「Maggot Fetus... Teeth Like Thorns」のみ)
Satyriconの考え方同様、速いだけのブラックメタルはもうやらないという
事になったのだろうか。


時折ダークアンビエント(またはDrone)を絡め、
さらにミドル中心で進む事もあり、爽快感は無くなったものの、
ブラックメタル的オドロオドロしさは倍増されている。
Voもゆっくりと、呪詛を吐くような不気味声等を披露しており、
オドロオドロしい楽曲と合っていて良い感じ。
ただ、Frostの爆走ドラムを楽しみにしていた方には残念な結果となっている
事に間違いないし、疾走感を求める方にはお勧め出来ない。


そんなわけで、Frostの暴走ドラムが好みだった方には戸惑いがあるかもしれないが、
Mayhemのスロー・ミドルパートやFuneral Mistのスロー・ミドルパート、
Satyricon「The Sign Of The Trident」「Den Siste」等が
好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。


ライブ盤の方は、1曲目以外観客の声等もほとんど入っておらず音質もクリア。
Frostの暴走ドラム(パカパカ馬ドラム含む)も聴くことが出来る。
3rdから3曲、2ndから1曲、1stから2曲を収録。