• I Shalt Become - The Pendle Witch Trials

アメリカ産鬱系ブラックメタル、2009年作。
ドイツのNo Colours Recordsよりリリース。
写真は200枚A5 digipack盤。


ザラザラ荒涼感溢れる音質で奏でられる
寒々しく陰鬱・儚げなトレモロ・リフ、アルペジオ
ドコドコミドル主体で進むドラム、
地の底から響いてくる苦しみ系ガナリVo、
寂しく物悲しげなキーボード等が絡む。


リリースのペースが速いが、
本作もいつも通り灰色世界が広がる
鬱系ブラックメタルをやっている。
遠くから響いてくる声、陰鬱なアルペジオ等は
同じくアメリカのXasthur、Veil、フランスのDefaillance、
オーストラリアElysian Blaze等を彷彿とさせる。


1曲長くて5分台、トータル34分57秒と、
鬱ブラックとしては短めな印象だが、
儚く絶望的な雰囲気を醸し出すリフやキーボードが秀逸で、
聴き終える頃にはずっしり気分に重みを与えてくれる。


そんなわけで、昨年リリースされた彼の音源が好みであったり、
上記したような鬱系ブラックメタルが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。