• Drowning the Light - The Blood of the Ancients

オーストラリア産プリミティブブラックメタル、2009年作。
本人がやっているDark Adverseryとフィンランド
Werewolf Recordsとの協働リリース(DA-010、EVIL-019)。


ザラついた音質で奏でられる寒々しく陰鬱なトレモロ・リフ・アルペジオ
シャンシャンドカドカ喧しく鳴り響くドラム、
ギャアギャア悲痛に叫び、時折デカい音になるVo、
時折うっすら響くクリーンVo、
控えめに被さる悲しげキーボード・ピアノ等が絡む。


今作も非常にドRawな音質で、下手をするとDemoの方が音質が良いぐらいだ。
展開は、悲しげで陰鬱なアルペジオ・リフ等を絡めた展開と、
フィンランド的寒々しさ溢れるトレモロ等を混ぜ込んだ作品となっている。
Satanic Warmaster(1st〜2nd)の寒々しさ5割+鬱系ブラック成分5割と言ったところだろうか。
特に、ミドルで絡む悲しげなトレモロ+キーボードが素敵な
The Darkness is the guiding Light」は、前にも書いたが、
ドイツのKlageやKargvint等をも彷彿とさせる湿りっぷりで気に入っている。
VoもいつもどおりNazgul風ギャアギャアVoでガナっており、素敵。


そんなわけで、Satanic Warmaster、Pestilential Shadows、Baal Gadrial、
Orrery、Sarvari、Cry of Silence、Klage、Kargvint辺りが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。