• Ars Moriendi - L'Oppression du Rien

フランス産鬱系ブラックメタル、2008年作。
ウクライナのGriffin Musicよりリリースされた。


儚く切ないトレモロ・リフ、アルペジオ、ソロ、
ベチベチスロー・ミドル主体で進むドラム、
フランス語で嘆き悲しむかのようなVo、絶叫、
気だるげなクリーンVo、冷たいキーボード、雷鳴・聖歌SE等が絡む。


Shining(儚げ・陰鬱トレモロ・リフ)+Lifelover(切ないリフ・泣きVo)とでも言えば良かろうか。
とにかく胸を締め付けられるかのようなリフが秀逸。
「Marche d'un fou」のインダストリアル風インスト後に聴かれる、
しっとりとしたギターの音色でいきなり悶絶。以後同様。
VoはLifeloverやHypothermiaタイプと言え、個性は薄いものの、
絶望・後悔・嘆き・鬱といったようなネガティブなイメージしか
頭に浮かんでこない良い泣き声をしている。
本作の不満を挙げるとすれば「Realite」のみ、音が小さいところか。


そんなわけで、Lifelover、Shining、Hypothermia、Happy Days
I'm in a Coffin、Austere、Nyktalgia(2nd)、Silencer辺りの
自殺一直線鬱系ブラックメタルが好みであれば、
本作も間違いなくツボにはまるであろう作品。


Demoも可能であれば手に入れたいところだ。