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- Ekpyrosis - Mensch Aus Gold
ドイツ産ブラックメタル、2008年作。
イギリスのParadigms Recordingsより500枚リリース。
神秘的・寒々しく儚げなトレモロ、アルペジオ、
スロー〜ツカカカカッとブラストを混ぜ込むドラム、
ドイツ語で語るように歌うVo、神秘的に重なるクリーンVo等が絡む。
1曲32分の中にメロウなスロー・ミドル、語りと勢いあるブラスト等が
交互に入ってくる大作ブラックメタルをやっている。
音は完全にブラックメタルのそれだが、本作では、
ブラックメタル的ギャアギャアガナるVoが一切入ってこないのが特徴。
ただ、この楽曲には、この語りかけるようなドイツ語Voが合っており、
独特の神秘的空間を作り出している。
似ている路線のバンドを探すとすれば、Wolves In The Throne Roomや
A Forest Of Stars、Krallice、(最近の)Negura Bunget辺りだろうか。
ガナリVoは上にも書いたが一切入っていないため、
それを求めるような方には不向きだが、
上記のようなバンドが出す音が好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。