• Deathspell Omega/S.V.E.S.T. - Veritas Diaboli Manet in Aeternum:Le Diable Est Ma Raison

両者(写真上がDSO、下がSVEST)フランス産ブラックメタル、2008年Split。
CD盤は別々にDigipackとして、
フランスのNorma Evangelium Diaboli/End All Lifeよりリリース。
前者はClandestine Blaze、Hirilorn等のメンバーが、
後者はAsmodeeのメンバー等が絡んでいる。

  • Deathspell Omega

不安感を煽る・邪悪リフ、
(出番は少ない)うっすらメロウなリフ、
バタバタ展開豊富に叩かれるドラム、
低め・中音域で邪悪にガナルMikkoVo、
ゆっくり呪文を唱えるかのような語り、
僅かな出番の不気味聖歌調Vo等が絡む。


展開がコロコロ変わる『From the Entrails to the Dirt』以降の、
大作路線を本作でも踏襲した音となっている。
ブラスト時の勢いは『Fas〜』を彷彿とさせるか。
『From the Entrails to the Dirt』以降の大作路線が好みであれば、
本作も楽しめるだろう1曲22分12秒。

  • SVEST

不穏・薄っすらペイガン色も感じられるトレモロ・リフ、
ベチコンベチコン緩急つけて叩かれるドラム、
中音域でギャアギャアガナルVo等が絡む。


『Urfaust』と比べると大分音質がまともになり、
ジリジリはしているもののリフは割とはっきり聴き取ることが出来る。
うっすらペイガンなトレモロを絡めてバタバタ進む
「Et La Lumiere Fut, Comme Un Coup De Scalpel」は特にお気に入り。
音質は(一般的なバンドと比べれば)劣悪なものの、
リフは比較的メロウで素敵。
ただドラムの音は、『Urfaust』の頃に聴けた
「ドッタンバッタン」した音質が好みだったが。


Norma Evangelium Diaboli/End All Life産らしい安定した出来と言え、
前者は『From the Entrails to the Dirt』以降が好みであれば、
後者は「The Black Art」辺りが好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。


しかし今回のこの音源、2つ合わせても45分程度なので、
まとめて1枚として出しても良かったんではないかとは思う。
まあ、読みとりやすい字で歌詞が載っているのはありがたいが。
(SVESTはフランス語なので難儀だが)