夢中夢2nd

イリヤ-ilya-

イリヤ-ilya-

いつもどおり曲はドラマチックで美しい。
ただ前作との違いを挙げるとすれば、音がより洗練され、
女性Voが若干キャッチーになったか。
また、優しげなピアノ等の出番も多い所為か、
前作で感じた鬱々とした雰囲気というより、
優しく柔らかい(または救いといった)
雰囲気がアルバムから強く伝わってくる。


まあ若干前作と異なる雰囲気はあるものの、
クラシックの美しさ・儚さ、RPG音楽風の臭さ、
ロック・メタル(ブラック含む)の激しさ等を
混ぜ込んだ安心の出来と言えよう。
アルバムリリース毎に成長が感じられる一枚。


Amber AsylumやAutumn Tears等のネオクラから、
MonoやMogwai、Ulver、world's end girlfriend(本作-11でゲスト参加)等の
(ポスト)ロック、エレクトロニカ等が好みであれば、
本作も安心して楽しめるのではなかろうか。
次作も非常に楽しみだ。


静かな女性Voから始まり、だんだんと激しく盛り上がっていく
前作の「楽園」を彷彿とさせる「祈り」は、特に悶絶。

戦争と平和

戦争と平和

イムジン河

イムジン河


夜、静かに、じっくり聴きたくなる。