• Ars Diavoli - Pro Nihilo Esse

ポルトガル産鬱系ブラックメタル、2008年作。
フランスのDebemur Mortiより。


チリチリジリジリした音質で奏でられる
陰鬱・儚げなトレモロアルペジオ・リフ、
基本はスロー・ミドルで進んでいくドラム、
苦しみ・泣き気味ガナリVo、
うっすらとキーボード等が絡む。


音としてはVeil、Kilte、Trist 「Samota」辺りの
ブラックメタルに近いだろうか。
以前の『The abscence of light』と比べ、
疾走パートはほぼ0に近く、より陰鬱な空気を醸し出している。
また、上記デモ音源ではVoがわりとはっきり聴こえたが、
本作では遠くから響いてくるかのような音に。
これも陰鬱度アップに貢献しており、良い感じだ。


そんなわけで、上記に書いたバンドのほか、
Cry Of Silence、Xasthur、Trancelike Void辺りが
好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。