• Dagon - In Desolationem Per Nefandum

アメリカ産ブラックメタル、2008年作。
Crimson Moon,のメンバー等が絡んでいる。


ジリジリとザラついた音質で奏でられる
禍々しい・荘厳・寒々しいトレモロリフ、
バタバタと緩急つけて叩かれるドラム、
中音域で邪悪にガナル・苦しげに呻くVo、
耳障りなノイズ等が絡む。


Voのかすれ気味声がなかなか不快且つ邪悪で、
ブラックメタル的には素敵な部類。
曲も暗くドゥーミィーなものから、スウェディッシュ・寒々しいトレモロ
取り入れた疾走曲、果ては耳障りなノイズ・ダークアンビエントまでと、
幅広い楽曲が収録されている。まあ、これは前作でも言えたが。
また、音質は若干向上しているものの、ブラックメタル的汚らしさは健在。
例えるならば、Demoncy(初期)と(3rd)が同居しているかのような
アルバムとでも言えば良かろうか。


そんなわけで、DemoncyやLeviathan辺りの
アメリカ産ブラックメタルが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。