• De Magia Veterum - The Apocalyptic Seven Headed Beast Arisen

オランダ産プリミティブブラックメタル、2007年50枚CDR。
Gnaw Their Tonguesのメンバーが一人で頑張っている。
中の人から直接購入。


不穏・寒々しく掻き鳴らされるトレモロリフ、ソロ、
不気味になるBass、
ドンシャンドンシャン緩急つけて喧しく鳴り響くドラム、
ギャアギャア喚き散らすVo、
曲の中で時折顔を見せるダークアンビエント展開等が絡む。


Gnaw Their Tonguesとはまた趣が違い、
こちらはSvestやC.Y.T、Drastus、Deathspell Omega辺りを
彷彿とさせる、展開多めの混沌とした雰囲気漂うブラックメタルをやっている。
音質はSvest程では無いにしろ、やはりノイジーな部類だが、
これが邪悪な雰囲気を醸し出しており良い感じ。
たまに顔を出す、Gnaw Their Tonguesでも聴けたような
神経逆なでするヴァイオリン(?)もブラックメタル曲と非常に合っている。


Gnaw Their Tonguesのようなインダストリアル/ノイズな展開は無く、
(DSO調のダークアンビエント展開は時折顔を出すが)
しっかりと疾走・邪悪ブラックメタルをやっているので、
Gnaw Their Tonguesが駄目・敬遠している方でも、本作は楽しめるだろう。
また、上記に出したようなフレンチブラックメタルが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。
個人的にGnaw Their Tonguesと共に、名前買いバンドの一つとなった。