• Nachtmystium - Assassins: Black Meddle Part I

アメリカ産サイケデリック/ロック/ブラックメタル、2008年作。
TwilightのメンバーでもあったBlake Judd(元Azentrius)を
中心に頑張っている。


ブラックメタル的寒々しいトレモロ、ロックな刻みノリノリリフ、
エモーショナルリフ、メタル/ロックなギターソロ、
ブラスト〜2ビート〜ミドルでバタバタ叩かれるドラム、
中音域でガナル、汚なめクリーンVo、囁き、
ブニョブニョ鳴るキーボード、Sax等が絡む。


ブラックメタル声も抑えられ、非常にロックな雰囲気漂う展開となっている。
Azentriusという名前も変え、中ジャケでも白塗りではなく素顔を晒しており、
ジャケットもロック的。『Reign of the Malicious』と聴き比べればまるで別バンドのよう。
CircumventionやEternal Ground、Here's To Hoping等から
ブラックメタル的雰囲気をさらに抜き、ロック色を強めた感じと言えば良かろうか。
正直、ブラックメタルとして語るべきなのかも悩むところ。
しかし、不思議な魅力でもって何度も聴いてみたくなる
中毒性のある音源であることは確かだろう。


不満を述べるとすれば、これはDarkspaceでも書いたのだが、
最後の曲の後、長い無音が入っていること。


そんなわけで、前作『Instinct: Decay』、Lugubrum、
Kailash辺りが好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。