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- Naer Mataron - Praetorians
不穏で適度にメロウ、ノルウェイジャンなトレモロ・リフ、
デス・スラッシュ的なズルズル這いまわる・ザクザクリフ、
スココココッと気持ちよく緩急つけて鳴るドラム、
中音域でギエギエ・不気味なクリーン・デス声等を重ねるVoが絡む。
Vo兼ギターだったMorfeasが抜けた影響だろうか、
(ちなみに本作では、CodeやDodheimsgardのVicotnikとBassのKaiadasがVo)
よりストレートで力強い・ノルウェイジャンな雰囲気漂うブラックメタルに
傾いた作品となっている。
また、リフやVoにデスメタル色が強く出てきた所も変化と言える。
(Sun WheelやSecret Heritage、Sol Invictus辺り)
音を例えるならば、オランダのFuneral Windsや、
ノルウェーのTsjuder辺りを合わせた感じに近いか。
そんなわけで、Tsjuder辺りの力強くファストなブラックメタルが
好みであれば、本作も楽しめるのではなかろうか。
しかしまあ、相変わらず坊主(または短髪)率の高いバンドだ。
他メンバーは上に書いたように、坊主(または短髪)に白黒メイクだが、
Vicotnikだけゾンビのような風貌なのもおもしろい。