• Den Saakaldte - Ol, Morke og Depresjon

ノルウェーブラックメタル、2008年作。
イタリアのEerie Art Recordsよりリリースされた。
ShiningのKvarforthさん(腕切りすぎ)や1349、
Gehennaのメンバー等が絡んでいる。


陰鬱で気の滅入るリフ・アコギ、
オールドスクールなノリのリフ、寒々しいトレモロ
緩急つけてバタバタ叩かれるドラム、
怨念を感じる呪詛・呻き・首を絞められているかのような擦れVo、クリーンVo、
アトモスフェリック・気味の悪いピアノ・アトモスフェリックキーボード
(Dodheimsgardのメンバー)等が絡む。


Mayhem1st/2nd/3rd辺りの雰囲気も感じられる
オールドスクール・不穏なリフあり、Shining譲りの陰鬱展開あり、
寒々しくメロウなトレモロ展開あり、
『Satanic Art』で聴けたような不気味なインストあり等、
様々な要素が耳に入ってくるブラックメタルをやっている。
Gloria DiaboliやLJA、Mayhem辺りを混ぜ合わせ、
さらに若干Dodheimsgardのアヴァンギャルドな雰囲気を
付け加えた感じとでも言えば良かろうか。
(Drikke Ens Skalでは、Sax風キーボードがいきなり出てきて驚く)


Voを担当しているKvarforthも、Shiningで聴かれる苦しげな呻きはもちろん、
悲しげ・気だるく歌い上げるクリーンVoを適度に混ぜ込んでおり、こちらも素敵。


6曲中3曲がインスト(約8分22秒)となっており、
収録時間も短いのが残念だが(インストも含め35分5秒)、
上記のような暗く、不穏・邪悪な雰囲気を持つブラックメタルが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。
KvarforthのVoが好き(自分の事)であれば問題無く楽しめる。