ドイツ産ブラックメタル、2008年作。
長年VoをとっていたAzathothがバンドを離れ、
本作よりNoneuclidのメンバーでもある(未聴だが)
Moreanが加入している。


ダーク・メロディアス・荘厳なトレモロ・リフ、
オールドスクールリフ、ギターソロ、
緩急をつけてバトバト叩かれるドラム、
中音域でギャアギャア喚く・呪詛系呻き、
アトモスフェリックなキーボード等が絡む。


前作では、不気味なチェロ・インダストリアル/ダークアンビエント展開等を取り込んだ
ダークな雰囲気が強かったが、本作では、メロディアスな楽曲、
何とCeltic FrostのTom Gabriel Fischerがゲスト参加している
オールドスクールな楽曲(『Baphomet』)等、よりヴァラエティ豊かになり、
それは薄まっている。
(贅沢を言うならば『Incide』のような破滅的雰囲気の楽曲が1曲欲しかったが)
新しいVoも、前作のような暗く呻く声あり、ギャアギャア喚く声ありと、
なかなかの器用さで素敵。


そんなわけで、いつもどおり安心して楽しめる一枚となっているので、
SeanceやStab Wounds辺りが好みであれば、
本作も楽しめるのではなかろうか。