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めがね(3枚組) [DVD]

長閑で、そして適度に好い加減（特に民宿の主人の好い加減ぷりは素敵）、
適度に哲学的な民宿の人々（たそがれるのが得意な人々）、
この好い加減ぷりに戸惑いながらも、
最後にはそこに溶け込んでゆく主人公『タエコ』の姿が、淡々と映し出される。
『かもめ食堂』と同様の雰囲気溢れるアンビエントな映画。
また、主人公『タエコ』を含め、各人が多くを語らないので、脳内補完しながら楽しめる。
（ユージとサクラの関係、タエコを先生と呼ぶヨモギとタエコの関係（大学教授か？）等）

脇役で登場する犬も、適当に動いているのをそのまま映したような動きで、かわいい。

そんなわけで、『かもめ食堂』同様、深夜、静まりかえった部屋で、
じっくり何度も楽しめる映画となっている。

こういう適度に好い加減で静かな島に来て、適当に数日生活して、
ある日近所の林かなんかで首吊って、そのまま朽ちていきたい。