• Lugubrum - De Ware Hond


ベルギー産アヴァンギャルドブラックメタル、2007年作。
Paragon Impure等のメンバーも絡んでいるようだ。


ズルズルとドゥーミィーに、スラッシーに、
そしてジャジーに展開を変えるギター、
スロー〜ブラストまで良い音で叩くドラム、
ギャアギャアガナルVo、タブラ、サックス、メロディカ等が絡む。


ジャズとブラックの融合と言えば、
イタリアのEphel Duathが思い浮かぶが、本作もそれに近いか。
しかし、タブラ入れたり、唐突にメロディカが絡んだり、
Drone・Doomのようだったり、ジャズになったりと、
よりグッチャグチャ・グダグダ作品となっており、素敵。


曲を聴いて湧き上がってくるものは、
寒さや邪悪さというよりも、なんだかよくわからない者(物)に対する
恐怖(または不安・疲労)感とでも言えば良かろうか。
1曲が長いため、聴き終った後の疲労感は、なかなかのもの。
しかし、もう体験したくないと思うのではなく、
癖になる疲労感というかなんというか。


そんなわけで、Ephel Duath辺りのちょっと変わった
ブラックメタルが好みであれば、
本作も楽しめそうな一枚。