• October Falls - The Streams of the End

フィンランド産フォーク/ブラックメタル、2007年作EP。


ジリジリノイジーな音質で奏でられる非常にもの悲しく寒々しいトレモロリフ(ソロも)、
そこへゆったり被さる悲しげなフォークギター・笛の音色、
スロー・ミドル中心でゆったりと進むドラム、
中音域でゆったりとガナリVo等、風の音等が絡む。


以前の作品『Marras』、『Tuoni』では、
もの悲しいフォークインストで素敵だったが、まさかここに来て
ブラックメタルをプレイするとは個人的に驚かされた(てっきりFolkバンドだと思っていた)。
しかし、このもの悲しいブラックメタル曲にアコギが上手く絡まり、
儚げで素晴らしい雰囲気を醸し出している。
Ulver1st・2nd+Odalのスローテンポ曲+Sun Of The Sleeplessの『Nebelmond』
辺りを合わせた感じとでも言えば良かろうか。
まさに、叙情的な『秋』を感じさせるブラックメタルといった音である。


そんなわけで、その辺りの悲しげ・儚げなブラックメタルが好みであれば、
本作も間違いなくツボに嵌ることだろう。
次回作も非常に楽しみだ。