• Nagelfar - Virus West

ドイツ産ブラックメタル、2004年作LP。
2000年にArs MetalliからCDで、
そして最近はNagelfarのメンバーが興したVanより
CDが再リリースされた彼等のLP盤。
The Ruins of Beverast(新譜が楽しみ)、Graupelのメンバーが絡んでいる。


2曲(Bieter Des Kampfes+Transilvanischer Hungerカヴァー)、
LPオンリーのボーナス曲があったので購入していた。


適度に哀愁が感じられる寒々しい・メロディアスなリフ、
緩急をつけ良い音を響かせながら叩かれるドラム、
Hunengrab im Herbst程ではないが、
クリーンVoを混ぜ込みながら叫ぶVo(ドイツ語)、
時折絡むミステリアスなキーボード等が絡む。


いつもどおり、1曲平均8分程度と大作だが、
曲展開がはっきりしているので飽きずに聴きとおす事が出来る。
Zingultus氏の叫びも素敵。(前任Voももちろん好きだ)


ボーナス音源は、Bieter Des Kampfesが、
ブラスト疾走するテンション高めな
若干音篭り気味のかっこいいブラック、
DarkthroneのTransilvanischer Hungerのカヴァーは、
原曲を若干スピードアップさせた音源となっている。
歌詞が全てドイツ語で歌われているのと、音圧が原曲よりもあるのが違いとして挙げられるが、
違和感なく、良質なカヴァーと言えるだろう。


両曲合わせて9分程度なので、CDを持っているのであれば、
ファン以外は敢えて買う必要は無いと思うが、自身はファンなので十二分に楽しめた。


そんなわけで、今までの作品がツボであった方や、
若干メロディアスなドイツ語ブラックが好みの方なら、
買って損は無いであろう出来。