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- Drudkh - Blood In Our Wells
ウクライナ産ブラックメタル、2006年作(写真はDeLuxe version)。
Hate Forest、Astrofaes等のメンバーRoman Saenkoと
LucifugumやAstrofaes等でドラムを叩いていたYuriのバンド。
イギリスのSupernal Musicよりリリースされた。
今作も相変わらず素晴らしい出来である。
寒々しい・ペイガンリフ、悲しげ・メロディアス・勇壮なギターソロ(前作よりも頻度多し)、
霧の中を彷彿とさせるようなアトモスフェリックキーボード、
スロー中心でゆったり叩くドラム、中音域でガナルウクライナ語Voが絡む。
悲しげで時に勇壮な感じを受けるメロディアスなギターソロを絡ませ、
寒々しさ満載で進んでいく作風は、前作を踏襲したつくりとも言えるが、
音圧が上がり、非常にパワーアップしたと感じさせられる。
前作のような疾走感のある作風は無くなったようだが、
ミドル・スローで進んでいく曲もどこか神秘的且つ悲しげであり、
非常に良い感じ。
曲も相変わらず長いが、まったく飽きさせない展開。
ドラムも味がある(Drudkhに限ったことではないが)。
とりあえず、以前から彼等の作品を買い続けている方は、
今作を買って裏切られる事はまず無いだろう。