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- Nightbringer/Temple of Not - split
両者ともアメリカ産ブラック&ダークアンビエント。
2005年にアメリカのFull Moon Productionsよりリリースされた。
前者は、寒々しいリフ・不穏なリフ、
ベチベチしたドラム、擦れ気味の絶叫Voを絡ませた
邪悪なプリミティブブラックをやっている。
緩急をつけた展開、擦れ気味なVo、スウェーデン物で聴ける様な
荘厳なリフ・不穏・寒々しいリフが絡まり、なかなか良い塩梅。
多少擦れ気味の絶叫Voは「Strength And Honour」の頃の
Satanic Warmasterに似ているかもしれない(ベチベチドラムも似ているか)。
後者は、不穏なダークアンビエント。
何かが蠢いているような不気味な雰囲気漂うインスト。
特に、前者のNightbringerは、なかなかツボに嵌る音源。
スウェーデンのOndskaptが楽しめるなら、本作も楽しめるだろう。
- アーティスト: Aborym
- 出版社/メーカー: Season of Mist
- 発売日: 2006/02/21
- メディア: CD
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メンバーが何人か変更になっている。
ギター担当のSethlans Teitan、
Vo担当のAttila Csiharが抜け、
新たに、MysticumのPrime Evil(Vo)、
殺人を犯した後、刑務所から出所したFAUSTがドラムとして加入している。
全体的に、前作ほどのサイバー感は無く、
適度にシンフォニックなアレンジを施し、
ノイズ・打ち込み等を適度に入れたブラックメタルをプレイしている。
Voは、Attilaのような呪詛系〜絶叫を使い分け、
ATTILAの後任としても特に違和感無く馴染んでいる。
ドラムは人力になった所為か、以前ほどの爆走は無くなったが、
緩急をつけながら叩いており、なかなか。
リフ等は前作辺りを踏襲しているが、多少メロディアスになったか。
相変らず質は高いし、FAUST(元Emperor)、Mysticumのメンバーの加入等、
色々話題にも事欠かないので、買ってみても損は無いだろう。
ちなみに、アルバムの中で一番デジタル色の強い8曲目にATTILAが参加している。