• Vomit Orchestra - Macabre Paradigm

アメリカ産ノイズ/アンビエント/ブラック、2005年作2枚組。
Vrolokをやっている、Diabolus氏のプロジェクトであり、デモ音源をまとめたもの。
アメリカのAutumn Winds Productionsより500枚限定でリリース。


ノイジーで不穏なギター、
ボンボコボンボコ喧しいドラム(ドラム入りの曲は少ないが)、
不穏/不気味なSE&キーボード、ノイズ、
地の底から響いてくるような邪悪極まりないガナリVo
&エフェクトをかけた耳障りなVo等が絡む。


特にCD1枚目で聴ける「DRONE」と2枚目で聴ける「Cadere」は、かなりツボに嵌る。
前者は、悲しげなギターの後、ジリジリノイズの上に不気味な賛美歌が重なり、
その後、ひたすらミニマルなノイジーギター(しかし悲しげ)が続く不穏極まりない楽曲(24分)。
まさに「DRONE」。
後者は、不気味なBASSリフの上に、OVALを彷彿とさせるかのような
音飛びドラム、さらに後半では、ノイジー極まりないエフェクト絶叫Vo、
ギター、ノイズが絡み、喧しすぎるカオスな世界(14分)。
ノイズ好きにはたまらないだろう。


上記のような非常にノイジー/不気味な雰囲気漂う作品が合計12曲(120分)収録。
1枚目は、1曲が平均10分弱のノイジーで長めな展開多し。
2枚目は、平均6分弱だが、喧しさと不気味さに磨きがかかっており、こちらも素敵。
長期間不快で不気味なノイズ/ブラックを堪能できるアルバムである。


Emit+Vrolok+Sunn O)))をさらに不穏に、そしてノイジーにした感じという
例えを聞いて反応した人は、買って損はないかもしれない。
そんなダークな雰囲気漂う素敵な作品。