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- 作者: 山田花子
- 出版社/メーカー: 青林工芸舎
- 発売日: 1999/11/01
- メディア: コミック
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内容は、非常にネガティブで明るさの欠片もない(自虐的明るさは多少ある)('A`)。
主人公キャラのほとんどが、人間関係の孤独・不条理さに苛まれ、
心の中で妬みや恨みを爆発させたりといった、日常でもたまに感じられるネタが主。
これは、キャラクターこそ創作だが、キャラクターが思っていることは、
実際作者「山田花子」が友人や世間に思っていた恨みつらみだろう。
(山田花子の自殺直前日記にも書かれているが)
一部内容では、自分に味方する人間に対しても「こいつのおかげでさらにみじめに」といった
もはや被害妄想・自意識過剰的考え方も出てくるが、
彼女の生き方を考えると、こんな流れも仕方ないような気もする。
この被害妄想・自意識過剰さは「いじめ」や「不条理さ」によって構築されてしまったようなものだし。
迫害された喪の自分のように、ネガスパイラルがいじめ等によって出来てしまったんだなぁ('A`)。
被害妄想が強すぎたから虐められたのか、虐められたのが原因で被害妄想が形成されていくのか。
ともかく彼女自身、リアルでも最終的に自殺という道をとってしまうんだが(漫画の中でも何度か自殺する)('A`)。
話は不条理で暗く、対人関係のネタ多し(上にも書いたな)。
迫害された(されたと思っている)人や対人関係に疑問を感じた人は
「あるあるwwwww」っていうシーンも多いんではなかろうか。
自分も多少該当したり。
見終わった後は、疲れと何ともいえない虚脱感が残るといった特徴的な作品。
ちなみに絵はうまくないし、ごってりした感じがする。
ジャンルはギャグ漫画なのだろうが、ねこぢる氏同様、内容がかなりキワモノの部類だし、
爆笑できる類のものではない。
彼女の生い立ちや、日記が書かれている「自殺直前日記」を見た後と前では
印象が変わる一作(不謹慎だが一粒で二度おいしい)。
ちなみに、彼女は男性をかなり蔑視している(付き合っていた男も相当へんてこだったのだろう)。
現在生きていればまさに、喪女の代表格であったのではとも思ったり(男いたけど)。