どちらも中途半端に読み進め、
何とも効率が悪いと思いながらも、やはり交互に。
そんな事しているうちに夜が明けた。
もっと夜の静寂を!

なぜ私だけが苦しむのか―現代のヨブ記 (岩波現代文庫)

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マルクスを再読する―「帝国」とどう闘うか

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  • Klage - Die Weihe des Eises - eine Grossweise

ドイツ産ブラックメタル、2008年作LP。
ドイツのEternity Recordsよりリリースされた。


ドイツ的湿り気を帯びた儚く寒々しいトレモロ・リフ、アルペジオ
カタカタ緩急をつけて進むドラム、
中音域でガナルドイツ語Vo、
靄のようなキーボード等が絡む。


基本は前作同様、儚く寒々しいトレモロアルペジオ
靄のようなキーボードで包みん込んだ、
冷たい雰囲気を醸し出すブラックメタルをやっている。
昨日Kargvintと比較したが、こちらは疾走感があり、
儚くメロウではあるのだが鬱度は低い印象。


儚げなリフを絡ませ疾走する、リリース作品中最長となる
24分にも及ぶ大作「Die Weihe des Eises」は特に気に入っている。
基本は他の作品と大きな変化はないにも関わらず
24分という時間を飽きずに聴きとおす事が出来るのは、
彼の儚くメロウなリフが素晴らしいからだろう。
それ以外の楽曲も、いつもどおりの作風で安心の出来となっている。
アルバムを締め括るチェロ、ヴィオラコントラバスによる
クラシックインスト「Erden karm Gedenket」も悶絶。


そんなわけで、過去の作品が好みであったり、
Infaust、Kargvint、Kaltetod等のドイツ産ブラックメタルが好みであれば、
本作も楽しめるであろう一枚。


しかし、レコードリリースに拘りがあるのかもしれないが、
CD化も是非お願いしたいところだ。